ドライスーツを着用したダイビングは、水中体験をさらにずっと鮮烈なものにしてくれます。水中でも水面でもドライなまま終始暖かさと快適さを保っていられるので、ダイビングそのものを飛躍的に向上させてくれます。ドライスーツはアドバンスダイバーあるいはテックダイバーにとってはごく一般的で、コールドダイビング(寒冷潜水)に限らず、温帯水域における多種多様なダイビングでも着用されています。ダイバーのスキル・レベルによらず、コールドダイビングにおいては、その種類を問うことなく必ずドライスーツを着用しなければなりません。つまり、ドライスーツを着用すれば、1年中、世界中のあらゆる海域で、万全の快適性と安全性をもってダイビングをすることが可能です。ドライスーツを着用したダイバーは凍った湖や北方の海域だけに見られるばかりでなく、紅海や地中海にも見られます。温帯水域でも、1日3-4ダイブのガイドを行えば、身体はその違いを感じることでしょう。ドライスーツを着用したダイビングはプロテクション(身体保護)にも同じ事がいえます。サーマルプロテクション(水温からの保護)は最優先機能ですが、同時に汚染水、沈没船の先端や珊瑚礁による切り傷など外部環境からの保護機能も果たしています。